衣食礼節とは

生活が豊かになって、初めて道徳心が高まって礼儀を知るようになる。
日常の生活が満ち足り、安定しているからこそ、人は礼儀や節度をわきまえ、社会生活を円滑に送ることができるということである。
具体的には、基本的な生活が整っている状態、つまり、衣食住の安定があって初めて、人々は精神的に余裕を持ち、他者との関わりにおいて適切な礼儀や節度を保つことができるという考え方である。

原文は「倉廩そうりん満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱えいじょくを知る」だが、「衣食足りて礼節を知る」という形で使われることが多い。

同義語:「衣食栄辱いしょくえいじょく

例文

・健やかな心を保つには衣食礼節が必要だろう。
・衣食が満たされ、心に余裕ができたときにこそ、人は衣食礼節を実践できる。
・衣食礼節の考え方は、生活が安定しているからこそ、他者を思いやり、礼儀をわきまえることができるという教えだ。
・日々の生活が安定していることこそが、衣食礼節を実践するための基盤となる。

四字熟語 衣食礼節
読み いしょくれいせつ
出典 管仲『管子』牧民
英訳 When daily life is fulfilled and stable, only then can a person know manners and maintain moderation.
使用漢字
最終更新日:2024年12月26日