衣錦尚絅とは

才能などを表に出さないことの喩え。
奇麗な錦の上に、薄い単衣ひとえを羽織って、その美しさを隠すことを意味する。
成功や名誉を得た後も、誇り高く振る舞い、名声を重んじる態度を指す。
才能や徳などを誇示することを戒める言葉である。

「衣錦」は豪華な衣服。
「尚絅」は高潔な風格や品位を意味する。

直訳すると「豪華な衣服を着て、尚も高潔を保つ」という意味になる。
これは、物質的な成功や外見だけではなく、内面的な品位や誠実さを保つことの重要性を表現している。
「錦をて、けい くわ う」と訓読する。

例文

・自らの功績をひけらかさない彼女は衣錦尚絅そのものだ。
・成功を収めた彼は、衣錦尚絅の態度を忘れずに常に品位を保っていた。
・彼は豪華な衣服を着ても、衣錦尚絅のように品位を失うことはなかった。
・どんなに成功しても、衣錦尚絅の精神を持ち続けることが大切だ。

四字熟語 衣錦尚絅
読み いきんしょうけい
出典 『中庸』
英訳 To maintain dignity and integrity even after achieving success
使用漢字
最終更新日:2024年12月20日