臥薪嘗胆とは

復讐するために苦痛に耐えるという意味。

「臥薪」は薪の上で寝ること。
「嘗胆」は苦い肝をなめること。

古代中国、春秋時代。
越王「勾践こうせん」は呉王「闔閭こうりょ」を檇李すいりの戦いで打ち破り、そのときの傷が原因で闔閭は病死した。
その後、闔閭の息子「夫差ふさ」が復讐に立ち上がり、越王勾践と呉王夫差はライバル同士になった。
夫差は、毎晩硬い薪の上に寝て父の仇を忘れないようにした。
まもなく夫差は越に攻め込み、会稽かいけいの戦いで勾践を包囲し、負けを認めさせた。それから勾践は十年以上も屈辱的な生活を強いられるようになる。
勾践は、食事の時に常に苦い肝をなめて「会稽の恥」を忘れないようにした。
最終的には、勾践が再起し、笠沢りゅうたくという地で呉と越の最後の決戦が繰り広げられた。
結果は越の大勝。
夫差は自決し、呉は滅亡した。

例文

・諦めたくなる気持ちを、臥薪嘗胆の思いで奮い立たせる。

四字熟語 臥薪嘗胆
読み がしんしょうたん
出典 蘇軾『擬孫権答曹操書』
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年9月14日