緯武経文とは

学芸と武術の両方を重んじて、政治の土台にすること。文武の両道を兼ねた政治の理想的姿。
武をもって国を治め、文をもって文化や秩序を築くことを意味する四字熟語である。
「緯武」は武力による統治を指し、「経文」は文化や学問による統治を指す。
これは、武力と知識の両方を兼ね備えた政治や国家運営の理想的なあり方を示す言葉である。

古代中国の政治思想において、武力による統制と文化・学問による安定の両立が重要視されており、この概念が緯武経文として表現された。
歴史上、多くの優れた君主は、この両者をバランスよく取り入れることを目指した。

にしぶんけいにす」と訓読する。

同義語:「経文緯武けいぶんいぶ

例文

・理想的な国家運営には、緯武経文の精神が必要不可欠である。
・古代の名君たちは、緯武経文を重んじ、武と文の調和を図った。
・戦乱の時代には武が重視されがちだが、平和を築くためには緯武経文の考えが欠かせない。
・彼は軍事に優れるだけでなく、学問にも励み、まさに緯武経文を体現する人物だった。

四字熟語 緯武経文
読み いぶけいぶん
出典 『晋書』文六王伝
英訳 Balancing military power and cultural governance
Ruling through arms and literature
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月5日