維摩一黙とは

雄弁よりも沈黙のほうが勝っているということ。

維摩は維摩(ゆいま)という仏教の人物。
一黙は一回静かにすること、黙っていること

「維摩」は人名で、大富豪で釈迦の教えを受けた人。
あるとき、釈迦の弟子たちが議論をしているとき、意見を求められた維摩は沈黙を守り、仏の教えは文字や言葉で表現することはできず、修行を積んで心から心へ伝わるものだという「不立文字」の教えを態度で示した。

例文

・彼は何も言わず、維摩一黙で問題の核心を突き止めた。
・維摩一黙の姿勢が最も効果的であると感じた瞬間だった。
・維摩一黙で事態が収束したので、言葉よりも行動が大切だと再認識した。
・あの時、維摩一黙の静かな態度が功を奏した。

四字熟語 維摩一黙
読み ゆいまいちもく
出典 『維摩経』
英訳 The wisdom of silence; profound understanding beyond words
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年1月20日