禹行舜趨とは

表面的に見た目を真似るだけで、実際にはその真意や徳を伴わないことを指す。
古代中国の伝説的な王であるしゅんがその名声や行動によって聖天子とされているが、その行動をただ表面的に模倣するだけでは、実質的な徳や聖人の資質を備えているわけではないことを意味する。
この言葉は、見かけの行動を真似することが、必ずしもその人物の本質を継承しているわけではないことを警告する意味を持っている。

」は中国の伝説の王で、大治水を行い、夏王朝の開祖となった。
こう」は行動、振る舞い。
しゅん」は中国の伝説の王で、ぎょうから天子の位を禅譲された。
すう」は進む、向かう。

」と「しゅん」はどちらも古代中国の伝説の王の名前。
禹は舜に位を禅譲されて夏王朝の開祖となり、舜はぎょうから天子の位を禅譲された。

「禹のように歩き舜のように走る」という意味。
同義語:「禹歩舜趨うほしゅんすう

例文

・彼の政治は禹行舜趨であり、見た目だけの模倣に過ぎない。
・表面的な振る舞いは禹行舜趨に過ぎず、本当の徳を持っているわけではない。
・彼は禹行舜趨に過ぎず、その行動には実質的な意義が欠けている。
・政治家としては、禹行舜趨に陥ることなく、真の徳を示すべきである。

四字熟語 禹行舜趨
読み うこうしゅんすう
出典 『荀子』非十二子
英訳 Imitating the actions of Yu and Shun without true virtue
To mimic the superficial actions of Yu and Shun without real substance
使用漢字
最終更新日:2025年2月10日