狗尾続貂とは

劣った者が優れた者の後に続くことの喩え。
素晴らしい作品の後につまらない続編・後編をつけ加えること。

「狗尾」は犬の尾。
「貂」はてんはイタチ科の獣。毛皮が珍重され、高官は貂の尾で飾った冠をつけた。

古代中国、しんの趙王司馬倫が勢力を得て、一族の者たちに高位高官を授けた。
高官たちは皆、てんの尾で飾った冠をつけたが、その中には無能でつまらない人間も少なくなかった。
そこで当時の人たちが「この様子ではてんが足りなくなり、あとは犬の尾の飾りの冠をつけるほかない」とののしった。

四字熟語 狗尾続貂
読み くびぞくちょう
出典 『晋書』趙王倫伝
使用漢字
最終更新日:2024年6月15日