李代桃僵

李代桃僵とは

兵法三十六計の第十一計。
「桃（高い価値がある果実）を守るために李（桃より価値が低い果実）を犠牲にする」という比喩で、不要な部分を切り捨て、全体の被害を抑えつつ勝利する策略。

「孫臏」が斉の将軍「田忌」に仕えていた頃、「威王」が主催する競馬大会が開かれた。
田忌と威王はいずれも上・中・下の三種類の馬をそろえており、実力は拮抗していて勝敗は予測がつかなかった。

そこで孫臏は策を講じ、威王の上・中・下の馬に対し、田忌には下・上・中の馬をぶつけるよう進言した。
この戦術により、最初の一戦は敗れたものの、残り二戦で勝利を収め、最終的に田忌が勝ちを得た。

この智略によって田忌は大いに名を挙げ、以後、孫臏の才を信頼するようになった。

兵法三十六計

瞞天過海

囲魏救趙

借刀殺人

以逸待労

趁火打劫

声東撃西

無中生有

暗渡陳倉

隔岸観火

笑裏蔵刀

李代桃僵

順手牽羊

打草驚蛇

借屍還魂

調虎離山

欲擒姑縦

抛磚引玉

擒賊擒王

釜底抽薪

混水摸魚

金蝉脱殻

関門捉賊

遠交近攻

仮道伐虢

偸梁換柱

指桑罵槐

仮痴不癲

上屋抽梯

樹上開花

反客為主

美人計

空城計

反間計

苦肉計

連環計

走為上