以逸待労とは

自分は疲れない状況を保ちながら、疲れた敵を待ち受ける戦略を意味する。
直ちに戦闘するのではなく、敵を撹乱して主導権を握り、敵の疲弊を誘う。
兵法三十六計の第四計。

「逸」は、安らかで楽な状態を指す。
「労」は、疲れている状態や苦労を表す。

有利な状況を維持し、敵が疲れるのを待って戦うことを指す。
戦術や計画の一つとして、無理に行動を起こさず、状況を見極めつつ優位を保つ方法を表している。
軍事的な場面以外でも、物事を進める際の戦略として使われることがある。

兵法三十六計
瞞天過海
囲魏救趙
借刀殺人
以逸待労
趁火打劫
声東撃西
無中生有
暗渡陳倉
隔岸観火
笑裏蔵刀
李代桃僵
順手牽羊
打草驚蛇
借屍還魂
調虎離山
欲擒姑縦
抛磚引玉
擒賊擒王
釜底抽薪
混水摸魚
金蝉脱殻
関門捉賊
遠交近攻
仮道伐虢
偸梁換柱
指桑罵槐
仮痴不癲
上屋抽梯
樹上開花
反客為主
美人計
空城計
反間計
苦肉計
連環計
走為上

例文

・将軍は敵軍の疲弊を待つため、以逸待労の戦略を選んだ。
・無駄なエネルギーを使わず、以逸待労で相手の動きを観察するべきだ。
・以逸待労の策により、チームは焦らず相手のミスを引き出した。
・戦いにおいては、以逸待労のような冷静な判断が勝敗を分けることがある。

四字熟語 以逸待労
読み いいつたいろう
出典 『兵法三十六計』
英訳 Using rest to wait for the fatigued
使用漢字
最終更新日:2024年12月19日