一目十行とは

書物などを一目見ただけで、すぐに十行分を読むことができるという意味。
文章を一度に十行も読むことができるほどの速読力や理解力を指す。
速く読む力が卓越していること、読書だけでなく、迅速に物事を把握し判断できる能力の喩えとしても使われる。
速読の能力を賞賛する際や、特定の才能を比喩的に表現する際に使われる。

りょうの国の簡文帝かんぶんていは、幼いころより読解力が人並み以上で、読書の際に一度に十行ずつ読んだという故事が由来。

類義語「十行倶下じゅうぎょうぐか

例文

・彼は一目十行の読書術を持っているので、分厚い本でもすぐに読み終わる。
・試験勉強で一目十行の力を発揮したおかげで、短時間で多くの範囲を復習できた。
・一目十行の速さで文章を読めるが、内容を覚えていないこともある。
・新しい社員が一目十行のスキルを披露し、上司から高く評価された。

四字熟語 一目十行
読み いちもくじゅうぎょう
出典 『梁書』簡文帝紀
英訳 Reading ten lines at a glance.
使用漢字
最終更新日:2025年1月14日