以逸待労とは
兵法三十六計の第四計。
自軍は本拠地で静養に努め、疲れない状況を保ちながら、遠方からやってくる疲弊した敵を待ち受ける戦略。
直ちに戦闘するのではなく、敵を撹乱して主導権を握り、敵の疲弊を誘う。
戦術や計画のひとつとして、無理に行動を起こさず、状況を見極めつつ優位を保つ方法を表している。
軍事的な場面以外でも、有利な状況を維持し物事を進める際の戦略として使われることがある。
「逸」は安らかで楽な状態。
「労」は疲れている状態や苦労を表す。
「逸を以って労を待つ」と訓読する。
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例文
・将軍は敵軍の疲弊を待つため、以逸待労の戦略を選んだ。
・無駄なエネルギーを使わず、以逸待労で相手の動きを観察するべきだ。
・以逸待労の策により、チームは焦らず相手のミスを引き出した。
・戦いにおいては、以逸待労のような冷静な判断が勝敗を分けることがある。
四字熟語 | 以逸待労 |
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読み | いいつたいろう |
出典 | 『兵法三十六計』 |
英訳 | Using rest to wait for the fatigued |
使用漢字 | 以、労、待、逸 |
最終更新日:2025年8月12日 |