鳶飛魚躍とは

全ての生き物が自然の摂理に従って自由に楽しんでいることの喩え。
自然の中で鳥が空を舞い、魚が水中から跳ね上がるような、のびやかで自由な様子を指す。
とびび、うおおどる」と訓読する。

「鳶飛」とは、とびが空を飛ぶこと。高く、大空を悠々と舞う様子。
「魚躍」とは、魚が水中から躍り上がること。水面を破って跳ねる生命力に満ちた姿。

両者ともに「自然に任せた生命の自由な動き」を表しており、理想的な世界や自由な心境の象徴とされる。

例文

・鳶飛魚躍のごとく、誰もが自然のままに生きられる社会を望んでいる。
・山にこもり、鳶飛魚躍の景色を眺めながら、心を無にした。
・鳶飛魚躍の境地に達するには、執着を手放すことが必要である。
・その絵は、鳶飛魚躍の世界を墨の濃淡だけで巧みに描いていた。

四字熟語 鳶飛魚躍
読み えんぴぎょやく
出典 『詩経』
英訳 kites soaring and fish leaping
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年4月4日