閻浮檀金とは

仏教の経典の中で登場する架空の金の名称。紫磨黄金しまおうごん
サンスクリット語の「Jambūnada-suvarṇa」の音訳。

「閻浮那陀金」「閻浮那他金」などとも書かれる。

古代インド神話で、世界の中心である須弥山しゅみせんの南の海上に閻浮提えんぶだいという島がある。
この島に生い茂っている閻浮樹えんぶじゅの大森林を流れる川の中から採掘できる美しい砂金が閻浮檀金だとされている。

この逸話から転じて、良質の金のことを言うようになった。

例文

・仏前に奉納された閻浮檀金は、寺院を守るために用いられることとなった。
・仏教徒は、閻浮檀金のように貴重なものを手放してでも仏法を守ろうとする。
・この寺の宝物庫には、閻浮檀金をはじめとする貴重な遺物が多数保管されている。
・その信者は、人生の全てを閻浮檀金に喩えて仏の教えに従った。

四字熟語 閻浮檀金
読み えんぶだごん、えんぶだんごん
出典 『大智度論』
英訳 Gold
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年4月4日