開眼供養とは

新たに造られた仏像や仏画において、完成後にその目を描き入れることで、仏の魂を迎え入れ、単なる物体から礼拝の対象となる仏にするための宗教儀式を指す。
この「目を入れる」行為は、形だけの仏像に命を吹き込む最終工程であり、開眼によって初めて仏としての霊的存在となるとされる。
読経や作法とともに僧侶が導師となり厳粛に執り行われる。位牌や墓石に対しても同様の儀式が行われることがある。

例文

・仏師によって彫られた阿弥陀如来像に、住職が開眼供養を施した。
・開眼供養の瞬間、堂内には静謐な空気が満ちていた。
・墓石の完成後には、開眼供養を依頼するのが習わしである。
・仏画の目が描き入れられ、開眼供養によって霊験あらたかな仏として拝まれるようになった。

四字熟語 開眼供養
読み かいげんくよう
英訳 Consecration of Buddha image
使用漢字
最終更新日:2025年7月25日