窮猿投林とは

追い込まれて困難な状況のときは、あれこれ選択している余裕がないことの喩え。

「窮猿」は追いつめられた猿。
「投林」は林に飛び込むことを意味する。

古代中国。東晋の李充りじゅうは、将軍の参謀に薦められたとき、軍人では家の貧窮を救えないと判断し、それより位の低い県長官を選んだ。
そのときに「追いつめられて林に飛び込んだ猿は、どの枝によじ登ろうかなど考える余裕がない」と語ったという故事が由来。

窮猿きゅうえんはやしとうず」と読み下す。

同義語:「窮猿奔林きゅうえんほんりん

四字熟語 窮猿投林
読み きゅうえんとうりん
出典 『晋書』李充伝、『世説新語』
使用漢字