遠慮会釈とは

他人に対して礼儀正しく、慎み深く接することを表す言葉である。
相手の立場や気持ちを思いやり、無礼を避けて節度を保つ姿勢を指す。
もともとは「遠慮」と「会釈」という二つの語が並べられたもので、いずれも日本語の礼節に関わる概念である。
現代では主に否定形で使われることが多く、「遠慮会釈もなく~する(=まったく配慮なく無遠慮に行動する)」といった表現で、礼儀を欠いた態度を批判する文脈で登場することが多い。
とはいえ、本来の意味は非常に丁重で礼儀を尽くすさまを指すものである。

例文

・彼の遠慮会釈ある態度は、多くの人に好感を与えた。
・遠慮会釈もなく他人の会話に割り込むのは、無作法である。
・遠慮会釈をわきまえることは、日本社会で円滑に人間関係を築く鍵である。
・彼女はいつも遠慮会釈をもって接し、誰に対しても礼を失わない。

四字熟語 遠慮会釈
読み えんりょえしゃく
英訳 Consideration and courtesy
Respectful restraint and polite demeanor
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年7月16日