衣履弊穿とは

貧しい人の粗末な服装のこと。
破れた服と穴が開いた靴という意味。
衣服や履物がすり切れて、穴が開くほどにぼろぼろであること。
極端に貧しい生活を送っている様子を表し、清貧や困窮の状態を強調する表現である。

「衣履」は衣服と履物、すなわち身につけるもの全般を指す。
「弊穿」はすり切れて破れ、穴が開いてしまうこと。

この言葉は、特に古代中国の学者や聖人などが清貧に甘んじながらも、志を貫く姿勢を示す際に用いられることが多い。
また、極貧の生活を送る人々の状況を描写する際にも使われる。

例文

・彼は衣履弊穿の生活を送りながらも、学問に励み続けた。
・街角には、衣履弊穿の老人が静かに座っていた。
・戦乱の時代、多くの人々が衣履弊穿の状態で苦しい日々を過ごした。
・成功を収めた今でも、彼は衣履弊穿の昔を忘れず、質素な生活を続けている。

四字熟語 衣履弊穿
読み いりへいせん
出典 『荘子』山木篇
英訳 Wearing tattered clothes and worn-out shoes
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月5日