蛙鳴蝉噪とは

かえるせみがやかましく鳴き騒ぐ様子。
転じて、騒がしいだけで役に立たない議論や、意味のない口論、無駄な表現が多く内容に乏しい文章の喩え。
中国の故事成語で、「蛙の鳴き声や蝉の鳴き声のように、つまらない議論や内容のない言葉が多いこと」を意味する。

「蛙鳴」はカエルの鳴き声を指し、騒がしいだけで中身がないことを象徴している。
「蝉噪」はセミの鳴き声を指し、耳障りで価値のない言葉を比喩的に表現している。
この言葉は、無益な議論や無駄に声高な発言を批判する際に使用される。

別表記:「蛙鳴蟬噪」「蝉噪蛙鳴せんそうあめい
類義語:「蛙鳴雀躁あめいじゃくそう

例文

・蛙鳴蝉噪としか言えない会議に時間を割きたくない。
・この本の批評は蛙鳴蝉噪で、内容を深く理解しているとは思えなかった。
・彼の演説は、表現は派手だが蛙鳴蝉噪のようで、実際には何も伝わらなかった。
・ネット上の議論はしばしば蛙鳴蝉噪に陥り、本質的な問題が議論されない。

四字熟語 蛙鳴蝉噪
読み あめいせんそう
出典 蘇軾
英訳 Annoying noise; fruitless argument; useless controversy
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2024年12月19日