盈盈一水とは
愛する人に会えない苦しみを意味する。
七夕伝説に登場する牽牛と織女のように、天の川に隔てられて会うことができない二人の心情を表現した言葉。
「盈盈」は水が満ち溢れた状態。
「一水」は一筋の川。ここでは天の川を表す。
「盈盈たる一水」と訓読する。
天帝の娘である織女と、牛飼いの牽牛は深く愛し合っていた。
しかし、二人の仲を快く思わなかった天帝は、怒りのあまり二人を天の川の両岸に引き離してしまった。
離れ離れになった二人は、日々互いを想いながら暮らしていたが、会うことは叶わなかった。悲しみのあまり、織女は涙を流し、牽牛もまた心を痛め続けた。
そこで天帝は特別な措置として、年に一度、7月7日にだけ、カササギの鳥たちが羽を寄せて橋を作り、二人が再会できることを許した。
その一瞬の逢瀬を心待ちにしながら、二人は一年を過ごしたという。
例文
・手紙を書こうとしたが、言葉にできず、盈盈一水の思いを抱えたまま眠った。
・彼女は盈盈一水の心境で窓の外を見つめていた。
四字熟語 | 盈盈一水 |
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読み | えいえいいっすい |
出典 | 『文選』古詩十九首 |
英訳 | Yearning across a river |
類義語 | |
対義語 | |
使用漢字 | 一、水、盈 |
最終更新日:2025年9月8日 |