盈満之咎とは

物事が充分に達成されて満ち足りると、かえって災いを招きやすいという戒めの言葉。盈満の災い。
繁栄や成功の絶頂にあるときこそ、驕りや油断によって没落する危険があることを戒める言葉である。
「易経」の思想に基づき、物事は満ちると必ず衰えるという自然の摂理を示している。
繁栄や成功を極めたときこそ、慎みを忘れず、謙虚でいることが重要であるという教訓を含んでいる。
「満ちれば欠ける」と同義。

「盈満」は満ちあふれること、極限まで達すること。
「之咎」はそれによって生じる災い、「咎」は罪や過ち。

例文

・企業が急成長するときこそ、盈満之咎を忘れず、慎重な経営が求められる。
・彼は絶大な権力を手にしたが、盈満之咎の言葉通り、傲慢さが原因で失脚した。
・歴史を振り返ると、栄華を誇った王朝が盈満之咎によって滅びた例は数多い。
・人生において何かを極めたときこそ、盈満之咎の教えを胸に刻み、謙虚であることが大切だ。

四字熟語 盈満之咎
読み えいまんのとがめ、えいまんのとが
英訳 The calamity of overabundance
Disaster follows excess
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月13日