明珠暗投とは

どんなに貴重な物でも、贈り方がよくないと誤解されてしまうという教訓。
転じて、素晴らしい才能を持っているのに世間に認められないこと。また、貴重な物を、その価値の分かっていない人が所有していること。

古代中国、りょうの国の孝王の家臣である鄒陽すうようは、王の側近に従わなかったため、罪の濡れ衣を着せられ投獄されてしまった。
そのとき、鄒陽は孝王に「どんなに貴重な明月の珠や夜光の璧のような宝物でも、暗闇の中を行く人に投げつければ、喜ばれることはなく剣に手をかけて睨まれるだけ」と記した書状を奉り、弁明して身の潔白を主張したという故事が由来。

四字熟語 明珠暗投
読み めいしゅあんとう
出典 『史記』鄒陽伝
使用漢字