攀轅臥轍とは

立派な業績を挙げた人の転任や退任を引きとめること。

「攀轅」は車の轅(車と馬とを繋ぐ棒)にすがること。
「臥轍」は車のわだちに身を臥せること。

ながえじりてわだちす」と訓読する。

古代中国、後漢の時代。代々高官の地位にあった秦彭が、赴任した郡の任期を終えて去ろうとすると、郡の人々がそのながえ(車と馬とを繋ぐ棒)によじ登り、泣きわめいたという。
秦彭攀轅しんほうはんえん

王莽おうもうによって地方長官に任じられた侯霸こうはは、王莽が敗れれば当然、罷免される立場であった。しかしその統治に恩義を感じた者たちが、侯霸が去ろうとする車の前に引かれているわだちに寝そべり、その行く手を遮った。
侯霸臥轍こうはがてつ

同義語:「秦彭攀轅しんほうはんえん」「侯霸臥轍こうはがてつ

四字熟語 攀轅臥轍
読み はんえんがてつ
出典 『後漢書』「侯覇伝」
使用漢字
最終更新日:2025年9月15日