意馬心猿とは

仏教用語で、心が混乱している様子を「暴れ回る馬」や「騒ぎ立てる猿」に喩えた言葉。
欲望や執着が強く、自制できないこと。私利私欲に捉われていること。
心が定まらず、煩悩や欲望に振り回される様子を表す。

「意馬」は意志が馬のように奔放で抑えがたいこと。
「心猿」は心が猿のように騒がしく落ち着かないこと。

特に修行者が煩悩に惑わされてしまう状態を指すことが多い。

別表記:「心猿意馬」

例文

・重要な試験を控えているのに、意馬心猿の状態で勉強に集中できない。
・彼は大金を目の前にして意馬心猿となり、冷静な判断を失ってしまった。
・修行僧は意馬心猿の心を抑え、精神の統一を目指すことが求められる。
・欲望に振り回されず、意馬心猿の心を克服することが成功への第一歩だ。

四字熟語 意馬心猿
読み いばしんえん
出典 『維摩詰経講経文』
英訳 The clamorous demands of (uncontrollable) passions
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月5日