意到筆随とは

詩文などを作るとき、心のまま自然に筆が進むこと。
心に浮かんだことが、そのまま筆の動きに表れること。
つまり、思い描いたことを自由自在に表現できる状態を指す。
特に書道や絵画、文学などの芸術分野において、技術が極まることで、意図した通りに表現できる境地を示す。

「意到」は思いが至る、考えが浮かぶこと
「筆随」は筆がそれに従う、意のままに筆を動かせること

芸術だけでなく、何かを巧みに操る能力や、熟練の職人技を称賛する場面でも使われる。

一般に「いたりてふでしたがう」と訓読する。

例文

・彼の書道はまさに意到筆随であり、一筆一筆に躊躇がない。
・長年の鍛錬を積んだ画家だけが、意到筆随の境地に達することができる。
・小説家としての彼の筆力は素晴らしく、意到筆随の文章が読者を惹きつける。
・意到筆随の書を目の当たりにし、真の名人とはこういうものだと感嘆した。

四字熟語 意到筆随
読み いとうひつずい
出典 『春渚紀聞』東坡事実・文章快意
英訳 The brush follows the mind.
Fluent and natural expression.
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月4日