恩讐分明とは
恩には恩で、仇には仇で、それぞれに必ず報いること。
受けた恩と被った恨み(讐)とをはっきりと区別し、それぞれに応じた態度を取ることを意味する。
「恩」は感謝すべき恩義や情け、「讐」は怨みや害を受けたこと、「分明」は明確に区別することを指す。
この語は、個人の感情や関係性の中で、情に流されず、恩には礼をもって応え、仇には毅然とした態度をとるという、明確で公平な価値判断を重んじる姿勢を表している。
儒教的な倫理観や正義感にも通じる考えであり、私情に曇らず、正義に基づいて対応する誠実な人物像を描く言葉でもある。
別表記:「恩讎分明」
例文
・彼は恩讐分明な人物で、義理と信念を貫いている。
・恩讐分明の態度が、周囲からの信頼を集めた。
・私情に流されず、恩讐分明に行動することは難しい。
・恩讐分明な判断こそが、組織を公正に保つ鍵である。
四字熟語 | 恩讐分明 |
---|---|
読み | おんしゅうぶんめい |
出典 | 『呂氏童蒙訓』 |
英訳 | clearly distinguish gratitude and resentment |
類義語 | |
対義語 | |
使用漢字 | 分、恩、明、讐 |
最終更新日:2025年7月23日 |