応機接物とは

相手の性格や状況、能力、気分などに応じて、柔軟に対応し接することを意味する言葉である。
特に仏教においては、衆生しゅじょう(人々)の性質や機根(能力や理解の度合い)に合わせて教えを説く「応機説法」に由来する言葉であり、相手に最も適した方法で導くことを重視する概念である。
この語は宗教的文脈に限らず、人間関係、教育、対話、ビジネスなど多様な場面で応用可能であり、「相手をよく見て、適切に接する」姿勢を表す語として重宝される。

例文

・教師には応機接物の姿勢が求められ、生徒一人ひとりに合った指導が重要だ。
・応機接物の心得を持つ上司は、部下からの信頼も厚い。
・仏の智慧とは、応機接物により人々を導く柔軟さを備えている。
・商談でも応機接物の態度が功を奏し、相手との関係が深まった。

四字熟語 応機接物
読み おうきせつもつ
英訳 Responding appropriately to others' needs and nature
To interact with people in accordance with their character or capacity
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年7月16日