宴安酖毒とは

享楽に溺れることが身を滅ぼす原因となることを戒めた四字熟語。
ただひたすら遊んで楽しむことは、毒を飲むようなものであり、最終的には自滅してしまうという意味。

「宴安」は、ただひたすら遊んで楽しむこと。
「酖毒」は、ちんという空想上の鳥の羽にある猛毒のこと。

また、一説には、ピトフーイ(パプアニューギニアに生息する毒鳥)が「鴆」に該当するとも考えられている。
いずれにせよ、「安楽に浸ることは毒を飲むように危険である」という考え方を表す言葉である。

『史記』によれば、古代中国の戦国時代、秦の政治家であった呂不韋が鴆酒を飲んで自殺したとされる。
別表記:「宴安鴆毒」

例文

・遊んでばかりで努力を怠るのは、まさに宴安酖毒の生き方だ。
・彼は財産を手にした途端、宴安酖毒に陥り、最終的にすべてを失った。
・歴史上、贅沢にふけった王朝が宴安酖毒の末に滅びた例は多い。
・目先の快楽にとらわれず、宴安酖毒の教訓を胸に刻むべきだ。

四字熟語 宴安酖毒
読み えんあんちんどく
出典 『春秋左氏伝』閔公元年
英訳 Indulgence in pleasure is as deadly as poison.
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月17日