因縁生起とは

仏教において、真理を表す言葉。
釈迦の教えの中核のひとつ。
全ての現象は、原因や条件が相互に関係しあって成立していて、独立自存のものではなく、条件や原因がなくなれば結果も自ずからなくなるということを指す。
この概念は、すべての物事が相互に依存して存在し、独立して存在するものはないという考え方を基にしている。

「因縁」は物事が生じる原因や条件。仏教では、すべての事象は因縁によって生じるとされる。
「生起」は生じて起こること、または発生すること。

この言葉は、物事の発生や存在には必ず原因と条件が関与しているという仏教的な視点を強調し、偶然ではなく必然的なつながりを意味する。
略して「縁起えんぎ」という。

例文

・因縁生起の法則に従えば、私たちの行動や言葉はすべて何らかの原因と結果の繋がりによって生じている。
・仏教では、すべての事象が因縁生起の法則によって生まれると教えられている。
・因縁生起の教えを理解すれば、物事が偶然に起こるのではなく、必然的な理由があることがわかる。
・彼は因縁生起の法則を実生活に生かし、出会いや出来事すべてに意味があると感じている。

四字熟語 因縁生起
読み いんねんせいき、いんねんしょうき
英訳 Dependent origination
The arising of phenomena due to specific causes and conditions
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月7日