嘔啞嘲哳とは

言葉や音が不明瞭で、むやみに騒がしくて聞き取りにくい様子を表す語句である。
雑然としていて、意味が取りにくい話し声や喧騒を指すことが多い。
元は中国の古典や文献で、しばしば多くの雑音が入り乱れ、内容が伝わらない状態を批判的に表す言葉として用いられてきた。
現代では、会話や議論がまとまらず混乱している様子や、声が聞き取りにくい場面などを表現するのに使われることがある。

例文

・会議室は嘔啞嘲哳の声であふれ、何が話されているのか分からなかった。
・嘔啞嘲哳の中で、彼の声だけがかろうじて聞き取れた。
・集団の中で嘔啞嘲哳の状態が続くと、議論が進まなくなる。
・嘔啞嘲哳の雑踏を抜けて、ようやく静かな場所にたどり着いた。

四字熟語 嘔啞嘲哳
読み おうあちょうたつ、おうあとうたつ
出典 白居易『琵琶行』
英訳 Mumbling and muttering
Inarticulate, indistinct speech or chatter
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年7月16日