嗇夫利口とは

身分は低いが、口が達者な男性のこと。

「嗇夫」は地位の低い役人。
「利口」は喋るのが上手い人。

古代中国の前漢の文帝が、上林苑の虎圏(動物園)に行ったときに、動物園の帳簿について調べ、管理者に疑問を尋ねたが、誰も答えることができなかった。
そのとき虎圏の嗇夫(下級役人)だけが、質問に的確に答えることができた。
文帝はその男の話術に感心し、下級役人から長官に昇進させようとしたが、家臣の張釈之ちょうしゃくしに「口がうまいだけの男を昇進させると天下の混乱に繋がる」と諫められ、昇進させるのを中止した。

同義語:「嗇夫口弁しょくふこうべん

四字熟語 嗇夫利口
読み しょくふりこう
出典 『史記』張釈之伝
使用漢字