唇亡歯寒とは

利害関係を同じくする密接な関係。

古代中国、春秋時代の末期。大国のしんが小国のかくに侵攻しようとした。
このとき晋は隣国のに領土内の通過を求めた。
の賢者『宮之奇きゅうしき』は、かくの二国の関係を「虢が唇なら我が国は歯である。虢が滅びれば、虞も滅びるだろう」と虞王に諌言したが、虞王は晋からの贈り物に目が眩んで宮之奇の忠告を無視し、晋の提案を受け入れてしまった。
結局、虢が滅亡した後に虞も晋の侵略を受けた。
なお晋が使った一連の戦略は兵法三十六計の1つに取り入れられ、「仮道伐虢」と呼ばれるようになった。

くちびるほろぶればさむし」と訓読する。

別表記:「脣亡歯寒」

四字熟語 唇亡歯寒
読み しんぼうしかん
出典 『春秋左氏伝』僖公
類義語
使用漢字