哀矜懲創とは

懲罰を与えるにも、相手を思いやる情が必要であることを説いた言葉。
罰はその罪を悔い改め、人生に新たな道を開くためのもので、悲しみや哀れみの心をもって行うべきだという戒め。
他人の不幸や苦しみに対して深い同情を感じ、さらにその原因に対して罰を与えるべきだという強い感情を抱くことを意味する。

「哀」は、悲しみ、同情を意味する。
「矜」は、憐れみ、同情を表す。
「懲創」は、傷を癒すために懲罰や反省を促すことを意味する。

他者の苦しみや不幸を見てその痛みに共感し、それに対して何らかの懲罰や対処が必要だという強い意志を持つことを表現している。
不正や悪事に対して同情を感じつつも、それに対する適切な処罰が求められるというニュアンスがある。

例文

・警察官は、非行少年に哀矜懲創の意をもって接した。
・裁判官は常に哀矜懲創の精神でいるべきである。
・被害者の立場であったら、哀矜懲創ではいられない。
・あの事件の担当刑事は常に哀矜懲創で事件を解決している。

四字熟語 哀矜懲創
読み あいきょうちょうそう
出典 蘇軾『省試刑賞忠厚之至論』
英訳 punish kindly
使用漢字、、、
最終更新日：2024年12月19日