告朔餼羊とは

古くから続いている習慣や行事の喩え。
またそれらは、理由もなく廃絶しないほうがよいということ。

本来は、今は必要が無くても後日に必要が生じるものを意味した。

「告朔」は、周の時代の儀式で、毎月一日に羊を廟に供えて祖先を祀った。
「餼羊」は、生贄いけにえの羊のこと。

孔子の門徒の子貢が、古くから伝わる告朔の儀式が形式化し、生贄の羊を供えているだけであるのを見て、その生贄の羊も廃止するよう進言した。
すると孔子は、「形式だけでも続けていれば、やがて実質も復活するだろうから、羊を供える儀式は残したほうがよい」と言った。

四字熟語 告朔餼羊
読み こくさくのきよう
出典 『論語』八佾
使用漢字
最終更新日:2020年7月17日