呉越同舟とは

仲の悪い者同士や敵味方が、同じ場所や境遇にいることの喩え。

本来は、敵同士でも同じ災難に合うなどして利害が一致すれば、共に力を合わせて行動し、協力したり助け合ったりするという意味。

「呉」と「越」は中国の春秋時代の国の名前。
父祖以来の因縁の宿敵同士で、その攻防戦は三十八年に及んだという。
兵法書として有名な『孫子そんし』で、「呉と越は宿敵同士でしばしば戦いを繰り広げたが、その憎しみ合っている両国の人が、同じ舟に乗って川を渡るときに大風が吹いて舟が覆りそうになれば、普段の恨みも忘れて互いに助け合うだろう」と記された故事が由来。

同義語:「楚越同舟そえつどうしゅう

四字熟語 呉越同舟
読み ごえつどうしゅう
出典 『孫子』
英訳 Bitter enemies in the same boat
類義語
使用漢字