冢中枯骨とは

死んだ人。無能の人をあざけっていう語。または恐れるに足りない人のたとえ。
墓の中の骨のような人という意味。

古代中国、後漢の時代。
劉備が徐州の長官を辞退して、袁術を候補に挙げたとき、孔融が劉備に語った。
「袁術は国はおろか、自分の家さえも顧みない男です。墓に埋もれ枯れ落ちた骨のような、そんな無価値な存在にかまうだけ無駄です。これは民の声、そして天の声です。民と天がこの州を授けようとしているのに、それを拒むような選択をすれば、いずれ後悔するでしょう」
結果、劉備は自分が徐州の後継者となる決断を下した。

四字熟語 冢中枯骨
読み ちょうちゅうここつ、ちょうちゅうのここつ
出典 『三国志』蜀志
使用漢字
最終更新日:2025年10月10日