六度万行とは

仏教用語。釈迦が説いた6つの善行。「六波羅蜜ろくはらみつ」と同義。

  1. 布施ふせ
  2. 持戒じかい
  3. 忍辱にんにく
  4. 精進しょうじん
  5. 禅定ぜんじょう
  6. 智慧ちえ

それぞれの詳細は以下のとおり。

布施

「広く施す」ということ。「施す」とは「与える」ことで、布施は「広く与える」や「親切」を意味する。
布施の逆は「慳貪けんどん」で、出し惜しみすることを意味する。

持戒

言うことと行うことを一致させること。言行一致。
持戒の逆は「破戒はかい」で、約束を破ること。

忍辱

忍耐のこと。
忍辱の反対は「瞋恚しんに」で、「瞋」も「恚」も怒りを表す。

精進

「精進」は努力すること。
精進の逆は「懈怠けたい」で、怠けること。

禅定

反省すること。
禅定の逆は「散乱さんらん」で、散り乱れた心を意味する。

智慧

修養のこと。
智慧の逆は「愚痴ぐち」で、うらみ・ねたみ・そねみの心のこと。

例文

・六度万行を実践することが仏道修行の基本である。
・六度万行を通して、人々に慈悲の心を育む。
・六度万行の一つである布施は、利他の精神を表している。
・日常生活でも六度万行の心を忘れずに行動したい。

四字熟語 六度万行
読み ろくどまんぎょう
英訳 Six perfections and myriad virtuous practices in Buddhism.
使用漢字
最終更新日:2025年1月7日