会者定離とは

命あるものは必ず死に、出会った者は必ず別れることになるという意味。
出会った者には必ず別れが訪れるという仏教の教えであり、この世の無常を表す言葉。
どんなに親しい関係であっても、いずれは別れがやってくることを示している。
人との出会いと別れは避けられないものであり、それを受け入れることが大切であるとする仏教の無常観に基づく言葉である。
本来は「生者必滅 会者定離」でひとつの意味をなしている。

「会者」は出会った人、縁があって集まった者
「定離」は必ず別れが訪れること

この言葉は、特に葬儀や仏事の場面で使われることが多く、人の生死に関する無常観を強調する場面で引用される。

例文

・どんなに親しい友人でも、いつかは別れる運命にあるのが会者定離というものだ。
・長年連れ添った夫婦が死別するのも、会者定離の理(ことわり)からは逃れられない。
・旅先で知り合った人々との別れに際し、会者定離を思い出して寂しさをかみしめた。
・祖父の葬儀で僧侶の読経を聞きながら、会者定離の言葉が心に深く響いた。

四字熟語 会者定離
読み えしゃじょうり
出典 『遺教経』
英訳 we meet only to part
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月13日