一衣帯水とは
ひとすじの帯のように狭い川や海のこと。
または、そのように近く隔てて接していること。
古代中国、南北朝時代。隋朝の文帝が南朝の陳叔宝の悪政を見て、討伐を決意した。
「私は即位以来、陳叔宝とはできる限り平和を維持するよう努めてきた。しかし彼の悪政によって陳の民衆が苦しんでいる。帯のような一本の川に隔てられているからといって、彼ら民衆を見捨てることはできない」
そして文帝は五十万以上の大群で揚子江を渡り、陳の都「建業」を攻めた。
589年、こうして隋は陳王朝を滅ぼして天下を統一し、350年以上にわたる南北分裂時代に終止符を打った。
例文
・二つの国は一衣帯水の距離にあり、貿易や交流が盛んだ。
四字熟語 | 一衣帯水 |
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読み | いちいたいすい |
出典 | 『南史』陳後主紀 |
英訳 | Narrow strip of water |
類義語 | |
対義語 | |
使用漢字 | 一、帯、水、衣 |
最終更新日:2025年9月11日 |