一朝之忿とは

一時的な怒りのこと。
その一時的な激しい怒りによって冷静さを失い、その結果として一生を台無しにしてしまうことを意味する。
これは、怒りに任せて我を忘れた行動が、取り返しのつかない事態を招くという教訓の言葉である。
特に、短い時間の感情に流されて判断を誤ることが、長期的な影響を与えることを警告している。

「論語―顔淵」においての孔子の言葉が由来しており、「怒りに任せて行動してはいけない」と教えたことが背景にある。
この言葉は、冷静さを保つ重要性を強調している。

例文

・一朝之忿で大切な契約を台無しにしてしまい、彼は後悔している。
・彼の人生は、一時的な怒りに流された結果、完全に変わってしまった。
・論語にあるように、一朝之忿で人間関係を壊してしまうことが多いので、冷静さを保つことが大切だ。
・怒りに任せて行動してしまうと、一朝之忿によって、後で取り返しのつかない事態に陥ることがある。

四字熟語 一朝之忿
読み いっちょうのいかり
出典 『論語』顔淵
英訳 A momentary rage leading to a lifetime of regret
Rage in a moment, regret for a lifetime
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月3日