一夜十起とは

人は多かれ少なかれ必ず私情や私心に左右される。それらを捨て去ることは非常に難しいということの喩え。

中国、後漢時代の「第五倫だいごりん」は、兄の子が病気のときは一晩に十回も起きて看病しながら、自分の寝床に入ると安眠できた。
ところが自分の子供が病気になると、看病こそしなかったけれども、心配のあまり夜通し眠ることができなかったという故事が由来。

一夜いちやたびく」と訓読する。

四字熟語 一夜十起
読み いちやじっき
出典 『後漢書』第五倫伝
使用漢字