一夜十起とは

人は多かれ少なかれ必ず私情や私心に左右されるため、それらをすべて捨て去ることは非常に難しいということのたとえ。

中国、後漢時代の「第五倫だいごりん」は、兄の子が病気のときは一晩に十回も起きて看病しながら、自分の寝床に入ると安眠できた。
ところが自分の子供が病気になると、看病こそしなかったけれども、心配のあまり夜通し眠ることができなかったという故事が由来。

一夜いちやたびく」と訓読する。

例文

・彼は冷静に判断しようとしても、一夜十起のように私心が邪魔をしてしまう。

四字熟語 一夜十起
読み いちやじっき
出典 『後漢書』第五倫伝
英訳 very difficult to discard self-interest
使用漢字
最終更新日:2025年10月10日