一壺千金とは

普段は価値のないものでも、時と場合によっては非常に役に立つことの喩え。
「中流に舟を失えば一壺も千金」を略した四字熟語。
普段は価値のない瓢箪ひょうたんも、船が難破して溺れそうになったときには浮き袋の代わりとなり、極めて大きな価値になるという意味。
状況によっては些細なものでも極めて重要な役割を果たすことがあるという教訓を示す。
また、物事の価値は状況によって変わることを示し、日常の些細なものを軽視せず大切にすることの重要性を説く言葉である。

例文

・この古いロープがここまで役立つとは思わなかった。一壺千金だ。
・普段は邪魔に思える傘も、急な雨のときには一壺千金の価値を持つ。
・昔の道具でも、適切な場面では一壺千金の働きをすることがある。
・小さな工夫が危機を救うこともある。一壺千金の考え方が大切だ。

四字熟語 一壺千金
読み いっこせんきん
出典 『鶡冠子』学問
英訳 Even the smallest thing can be invaluable in the right situation
使用漢字
最終更新日:2025年1月31日