開門揖盗とは

自分で門を開いて、会釈して盗賊を招き入れること。転じて、自分自身で原因を作って、災いを招いてしまうことを意味する。

「開門」は門を開けること。
「揖盗」は泥棒を招き入れること。

「門を開いて盗に揖す」と読み下す。

古代中国、三国時代。孫策そんさくの死後、弟の孫権そんけんがその跡を継いだものの、深い悲しみに暮れて政務を疎かにしていた。
それを心配した張昭ちょうしょうは、「悪人や野心家が入り乱れ国の内外が危うい時、個人的な感情に流されるのは、門を開けて盗賊を迎えるようなものだ」と語り、慎重な対応を促した。

例文

・彼は軽率な契約を結んでしまい、まるで開門揖盗のように自ら損失を招いた。
・セキュリティを怠ることは、開門揖盗となり、企業に大きなリスクを与える。

四字熟語 開門揖盗
読み かいもんゆうとう
出典 『三国志』
英訳 Invite disaster by one’s own doing
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年9月4日