天下無双とは

世界に並ぶものが存在しないほど卓越していること。

類義語:「天下無類てんかむるい

李広将軍は匈奴の侵略を退け、目覚ましい功績を重ねた名将であった。
その勇猛さから匈奴に「飛将軍」と恐れられていた。
身内に対しては、与えられた金品を部下に分け与え、食事も兵士たちと同じものを食べる質素な人物で、清廉潔白であった。

あるとき、異民族の降服者を管理する役職にあった公孫昆邪こうそんこんやが、帝に対して進言した。

「李広の才気は天下無双です。ところが今、自らその才能に頼って、しばしば匈奴と戦っています。これでは、おそらく李将軍を死なせてしまうでしょう」

のちに、李広は衛青えいせい(武帝のときの将軍)に従って匈奴討伐に向かったが、道に迷ったことで責任を問われ、怒りの内に自害してしまった。

四字熟語 天下無双
読み てんかむそう
出典 『史記』李将軍伝
英訳 Peerless
類義語
使用漢字
最終更新日:2025年10月14日