因小失大とは

小さな利益や目先のことにこだわった結果、大きな利益や重要なものを失うことを意味する。
目の前の些細なことに執着するあまり、全体的な視野を見失い、結果として大きな損失を招くことを戒める言葉である。

「因小」は小さなことにこだわる、些細な事柄が原因となること。
「失大」は大きなものや重要なものを失うこと。

この言葉は、戦略的な判断や経営、日常生活においても教訓として使われる。
短期的な利益に固執せず、長期的な視点を持つことの重要性を示している。
「小にりて大を失う」と訓読する。

例文

・目の前の利益ばかりを追い求めて本質を見失うのは、まさに因小失大である。
・会社が短期的なコスト削減に固執しすぎて、結果的に競争力を失ったのは因小失大の典型だ。
・彼は些細なトラブルを恐れて大きなチャンスを逃したが、それは因小失大の判断だった。
・戦略を誤り、一時的な勝利にこだわったことで大敗を喫したのは、因小失大と言わざるを得ない。

四字熟語 因小失大
読み いんしょうしつだい
英訳 Losing big for the sake of small gains
Penny wise, pound foolish
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月7日