一殺多生とは

仏教用語であり、悪人を一人犠牲にすることによって、多くの命を救うという教えを表す。
大勢を救済するために、悪人を一人犠牲にすることは望ましくはないが仕方がないという教え。

一人の命を犠牲にすることで、多くの人々や生き物を救済できるという意味が込められているが、この行為が望ましくはないことも強調される。
例えば、悪人を処罰することで多くの人々の命が助かる状況を指し、決して悪行を肯定するものではなく、止むを得ない場合における選択肢としての教えである。

例文

・一殺多生という考え方は、悪を討つことで社会を救うという仏教の教えに基づいている。
・この選択が一殺多生の教えに従うものであり、多くの命を守るためには避けられない選択だった。
・仏教の教えでは、一殺多生という状況でも、最善の方法を選ぶことが大切だとされている。
・一殺多生を実行することは理想的ではないが、時には必要とされる場合もある。

四字熟語 一殺多生
読み いっせつたしょう、いっさつたしょう
出典 『瑜伽師地論』
英訳 It is justifiable to kill one (harmful) person to save the lives of many.
使用漢字、、、
最終更新日：2025年1月31日