韻鏡十年とは

理解することが非常に難しいことのたとえである。
特に、学問や詩文において、極めて難解な内容を理解するには長い年月が必要であることを示している。
漢字、漢文の音韻学は非常に難しく、音韻の研究書「韻鏡」を十年研究しても難解ということ。

「韻鏡」は唐代末期に作られた漢字の音韻を研究するための書物。内容が極めて難解で、学ぶのに多くの時間を要した。
「十年」は長い年月の比喩として使われ、習得の困難さを強調する。

この言葉は、学問や専門知識が一朝一夕で身につくものではなく、長い時間をかけて理解しなければならないことを表す。
特に、難解な理論や古典文学の研究に関する文脈で用いられる。

例文

・彼は古典詩の研究を始めたが、その難しさは韻鏡十年のたとえ通りであった。
・この哲学書はあまりにも抽象的で、韻鏡十年というほどに理解が難しい。
・難解な専門書に挑んだが、韻鏡十年の覚悟なしには到底読み解けない。
・彼の論文は高度な数式が並び、まさに韻鏡十年と呼ぶにふさわしい難解さであった。

四字熟語 韻鏡十年
読み いんきょうじゅうねん
英訳 Ten years to grasp its meaning
A decade to comprehend the complexity
使用漢字
最終更新日:2025年2月7日