韋編三絶とは

本を何度も繰り返し読むこと。熟読。
熱心に読書をすること、または学問に励むことの喩えである。

この言葉は、中国の戦国時代の思想家・孔子に由来する。
彼が『易経』を繰り返し読みすぎて、綴じ紐が何度も切れてしまったという故事から生まれた表現である。

「韋編」は、なめし革の紐で綴じた竹の札(竹簡ちっかんといい、古代中国の書物)のことで、転じて広く書物一般を指す。
「三絶」は、それが何度も切れるほど繰り返し読んだことを意味する。

孔子が晩年「易経」を好んで熟読し、繰り返し繰り返しそれを読み返したので、綴じた革紐が三度も切れたという故事が由来。

「韋編三度みたびつ」と読み下す。

例文

・彼は受験勉強に励み、韋編三絶の精神で参考書を何度も読み返した。
・名作を繰り返し読むことこそ、韋編三絶の真髄である。
・偉大な学者は皆、韋編三絶の努力を重ねて知識を深めてきた。
・彼の書斎には、韋編三絶を体現するかのように、使い込まれた本が並んでいる。

四字熟語 韋編三絶
読み いへんさんぜつ
出典 『史記』孔子世家
英訳 Repeated reading
類義語
対義語
使用漢字
最終更新日:2025年2月5日