開巻劈頭とは

物語や文章の冒頭・巻頭のこと。
また、書き始めの第一文や第一章にあたる部分を指す表現である。
「開巻」は巻物や書物を開くことで、物語や論述が始まるという意味を持ち、「劈頭」は文字どおり頭を割るという意から転じて、最初や冒頭を意味する。
したがって、「開巻劈頭」は、物語の始まり、文章の出だしを示す語として用いられ、ときには「開巻劈頭〇〇と始まる」のように、印象的な冒頭に言及する際に使われる。
特に古典文学や論評などでは、「開巻劈頭」がその作品の全体像を象徴するほどに重要な位置づけを持つことがある。

例文

・開巻劈頭、「その日は朝から雨だった」と書き出される。
・この小説は開巻劈頭から世界観に引き込まれる。
・開巻劈頭の一文がその後の物語全体を暗示している。
・古典作品の多くは、開巻劈頭に作者の主張が込められている。

四字熟語 開巻劈頭
読み かいかんへきとう
英訳 the story's beginning
使用漢字
最終更新日:2025年7月23日