自分の微力を謙遜して使う言葉。
一見すると役に立たなそうなもの(または人物)が、ある一時的な場面において、思いがけない実力を発揮することを意味する。
通常は「鉛の刀では物が切れない」という否定的なイメージを持ちつつも、「一度だけ鋭く物を断ち切る(=割る)」という点で、意外な活躍や実力の発揮を象徴している。
もとは『後漢書』の故事に由来する語で、日頃は目立たない者がある場面で非凡な働きを見せることを評価・称賛する文脈で使われることが多い。
全体として「普段は目立たぬ者が、ある一度の機会に真価を発揮するさま」を指す。
「鉛刀」とは、鉛で作られた刀。柔らかいため、普通は切れ味がなく、役に立たないとされるものの象徴。
「一割」とは、一度だけ割ること。ここでは、「一度の機会で成果を出す」「一度だけ力を発揮する」の意味合い。
・普段は大人しい彼だが、大会の場では鉛刀一割の働きを見せた。
・鉛刀一割というように、誰にでも一度は輝く瞬間があるものだ。
・彼の発表は見事で、まさに鉛刀一割の例といえた。
・あの控え選手が決勝点を決めたのは、鉛刀一割の典型であった。
四字熟語 | 鉛刀一割 |
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読み | えんとういっかつ |
出典 | 『後漢書』班超伝 |
英訳 | Blunt but may be useful |
類義語 | |
使用漢字 | 一、刀、割、鉛 |
最終更新日:2025年4月4日 |
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